道端に咲いているお花を摘んだり、落ちている石ころを拾ったり、子供って日常の些細なことに目を向ける天才です。大人なら見過ごしてしまう何気ない幸せを一緒に楽しむことができたら、毎日がもっともっと幸せにあふれたものになるかもしれません。今日は、そんな日常のヒトコマを形に残す『押し花』をご紹介します。
お花を摘み取るのは良い?悪い?
押し花を作るうえで考えたいのは、お花にある命の問題。ご家庭によって様々なご意見があるはずです。押し花作りは、命の大切さを考え、教えるチャンスでもあります。
お花は生きていることを教えよう
子供が道端に咲く花を摘み取ることはいけない、そう教えるママもいるでしょう。命ある植物の成長をそこでストップさせてしまうのですから、確かに良いこととは言えませんね。
しかし、子供は命を奪おうとして摘んでしまうのではありません。多くの子供が「お母さんにあげたいな」「お家に飾ったら可愛いな」という気持ちがあっての行為であるはずです。
ゲタゲタさんによる写真ACからの写真
咲いているお花を一緒に見つけて「可愛いね。お花は生きているからそのままにしてあげようね。」そう教えるべきである、私もそう考えます。
大切にしたい子供の気持ち
でも、子供が摘み取ってしまったときにはただ闇雲に叱るのではなく、そこにある子供の気持ちも大切にくみ取ってあげたいものです。
摘んでしまったお花をそのままポイッと捨てることをせず、お家に持ち帰って大切に愛情を注ぐ方法までしっかり教えてあげることもまた、命の大切さを教えるには必要なことなのではないでしょうか。
押し花の準備
さて、子供が摘み取ったお花。家に持ち帰ったら、様々な楽しみ方があります。
花瓶に入れてその可愛い姿を見て楽しむのも素敵ですね。萎れてきたら茎を切り、お花を水に浮かべるのも良いでしょう。UVレジンに閉じ込めれてアクセサリーやキーホルダーにすれば生花をそのままに、ドライフラワーにすれば一味違ったお花の姿を長く楽しむこともできます。
今回は押し花として楽しむ方法をご紹介します。
押し花に向くお花の種類
押し花には、次のようなお花が向いています。
- お花が薄くて水分が少ないお花
- 花びらの枚数が少ないお花
- 小さいお花
お花の色をそのまま残すためには、このような3つのポイントに合うお花がおすすめです。
用意する物
押し花は、家にあるものを使って簡単に作ることができます。用意するものは次の通りです。
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- お花
- 新聞紙
- ティッシュペーパー
- 辞典など重いもの
重しは何でも良いわけではありません。漬物石のように固いものはお花を潰してしまいます。適度なふんわり感を残すためには、辞典など厚みのある本のように、わずかにクッション性のあるものがおすすめです。
押し花の作り方
準備が整ったら、いよいよ押し花作りです。
完成状態をイメージしよう!
- 花びらをきれいに開き、ティッシュに乗せます。途中で花びらの形や位置を変えることはできません。押し花として完成した状態をイメージしてください。
- 上からティッシュを重ね、新聞紙に挟みます。新聞紙は1枚ではなく、1日分を大胆に使いましょう。
- 密閉袋に入れ、空気が入り込まないようにします。
- 上に重い辞典などを乗せ数日置きます。
新聞紙はこまめに交換
新聞紙は2~3時間おきに、こまめに交換すると押し花がきれいに仕上がります。難しい場合は1日に1度でも大丈夫。できるだけこまめに取り換えてあげてください。新聞紙を交換する際は、押し花が完成するまでティッシュをめくらないよう注意してくださいね。
完成は様子を見ながら
季節や室温、湿度によって乾燥具合が異なります。新聞紙がカラッと乾き、ティッシュから押し花がサラッと外れたら完成です。慌てず急がず、ゆっくりと完成したかどうかを見極めてください。
簡単に早く作る2つの方法
基本的な押し花の作り方をご紹介しましたが、あまり日数をかけていられない!という人は、早く仕上げる方法がありますので参考にしてください。
アイロンで作る押し花
アイロンを使うとあっという間に押し花を完成させることができます。手間もかかりませんので、ぜひ挑戦してみてください。お子様と一緒に作る場合は、アイロンで火傷をしないよう注意してくださいね。
- 押し花をティッシュに挟みます。
- 1枚の新聞紙に挟み、アイロンを当てます。
- 低温で20~30秒かけ、アイロンを外して冷まします。
- 1~3を3回ほど繰り返し、お花がパリッとしたら完成です。
電子レンジで作る押し花
- ダンボールの上にキッチンペーパーを1枚広げます。
- お花を並べ、キッチンペーパーを1枚載せます。
- さらにダンボールを重ね、輪ゴムで固定します。
- 電子レンジ600wで1分弱加熱します。
- 静かにダンボールを外し、乾燥しているかを確認します。
- 湿っていれば再度レンジにかけてください。
- 乾燥したらダンボールとキッチンペーパーを外し、常温で乾かします。
電子レンジは慣れたら便利
電子レンジを使う方法は、お花が乾燥しているかを確認する手間がかかります。だからと言って一度に2分、3分と加熱してしまうと、加熱のしすぎで茶色くなっていまう場合もありますので注意が必要です。短時間であっという間にできる方法なので、慣れるまで何度か挑戦してみてください。
押し花を楽しむアイディア
作った押し花は、長く長く楽しむことができます。せっかく摘んだお花の命。大切にすることをしっかりお子様に教えてあげてくださいね。
額に入れて飾る
わが家は家族みんなが見える場所に、額に入れて飾りました。子供自身が、自分で摘んできたお花がかわいい!と毎日見ては満足げに楽しんでいました。
100均で購入できる額はもちろん、押し花を飾るに最適のガラス枠もあります。より一層素敵に飾ることができそうです。
UVレジンでアクセサリーに
UVレジンを使うと、アクセサリーやキーホルダーにしていつも身に付けることができます。お友達にプレゼントするのも喜ばれます。
ラミネートで栞を作る
ラミネーターがあれば、手軽に押し花を閉じ込めることができます。小さいサイズのラミネートフィルムを使い、穴をあけてリボンを通せば素敵な栞にもなります。
TOTONOE FACTRYさんによる写真ACからの写真
お手紙に貼る
お友達やおじいちゃん、おばあちゃんへのお手紙に貼るのも素敵なアイディア。貼る際には、劣化しやすいセローテープではなく、糊付けや両面テープを使い、カバーフィルムで覆うのがおすすめ。相手も飾ったり保管して長く大切に楽しんでくれることでしょう。
手芸小物や押し花アートも♡
他にも、様々な押し花の活用方法が紹介されている本があります。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?押し花は、お花の命を摘んでしまうだけの、ただ残酷な行為ではありません。お花の命の大切さを子供に教えることができるとともに、日常に彩を与えてくれる素敵な楽しみ方です。ぜひ一度、挑戦してみてくださいね。
Have a happy time!
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