『絵』は自由のかたまりです。上手・下手なんて関係ありません。描き方にルールなんてありません。特に子供の場合、「とにかく楽しい!」が最も大切。心を開放し、自由に思い切り楽しめる『フィンガーペイント』は、子供なら誰もが夢中になるはずです!
フィンガーペイントとは
用意するものは、絵の具と紙。そして子供の手。
パレットに絵の具を出して、指先に絵の具をちょんちょんと付け、その指で自由に紙に絵を描く。それが『フィンガーペイント』です。
NHK朝ドラ「スカーレット」でも!
戸田恵梨香さん主演の朝ドラ「スカーレット」(2019年放送)。
西川貴教さん演じる世界的芸術家ジョージ富士川が庭に大きな布を広げ、自由奔放に絵を描く姿が記憶に新しい方もいると思います。
「楽しい!」がフィンガーペイントの魅力
初めは筆を用いていたものの、楽しさに気持ちが大きくなり、そのうち汚れるのも構わず全身に絵の具を付けて自由に走り回るまでに。
この『楽しい!』の気持ちが絵を描くにとっても大切な要素であり、フィンガーペイントにある魅力なのです。
フィンガーペイント 4つの効果
筆を使わず、手に直接絵の具を付けるフィンガーペイント。
汚れるし、ぐちゃぐちゃになってしまうのでは?と、ちょっと眉をしかめてしまうママもいるかもしれません。
全身で…はちょっと難しくても、机の上で描く指を使ったフィンガーペイントなら、お家の中でも楽しめます。
まずは、フィンガーペイントにあるたくさんの魅力的な効果からご覧ください。
1.五感の刺激
手に絵の具を付けるって、不思議な感覚です。ぐにゃっと気持ちが悪く、少しひんやりとして、手を紙に乗せるとベタッとして、動かすとつる~っと滑る。
色を混ぜると色が変わり、力加減によってかすれたりベタッとした印象になったり。
手のひら全体に絵の具を付ければ大きく描け、指先にちょこんと付けると小さく描ける。
実際に体験することで五感はフルに刺激され、脳や心がグングン発達するのが最大の効果です。
2.心の開放
大人に教えられ、言われた通りにするのではなく、とにかく『自由』であること。好きなように絵の具を付けて、好きなように描く。子供の心が大きく開かれることもフィンガーペイントの魅力です。心が開放されることで、感性や想像力も一層磨かれます。
3.才能の開花
子供って、どんな才能をどれだけ持っているかわかりません。
フィンガーペイントは、「楽しい!」の気持ちから「もっとやりたい!」の気持ちを高め、自己表現力を育てます。
我が子が持つ才能と直接結びつくわけではありません。しかし、自己表現する力があることで、どんな分野においても才能が開花することにつながるのです。
4.好奇心が旺盛に!
絵には無限の可能性があります。ルールがないのですから、方法も表現も自由。
こんなことやってみようかな、もっとこうしてみようかな!と子供の好奇心がどんどん広がります。
「もっと!もっと!」と、好奇心はぐんぐん高まります。
「できた!」という達成感は好奇心をさらに高め、いろいろなことに挑戦してみよう!というチャレンジ精神にもつながります。
お家の中でもOK☆フィンガーペイントの準備と道具
広いスペースがないおうちの中で、壁やテーブルを汚さずに楽しみたい。そんなときに実践したい方法、用意する道具などをご紹介します。
まずは下準備
室内の汚れ対策
床には大きめのビニールシートを敷きましょう。新聞は濡れて破れてしまう可能性があるためおすすめできません。
シートは部屋の中央に。壁から離すと、壁を汚す心配もありません。
汚したくないテーブルの場合は、テーブルにもシートを敷いておきましょう。
工作用テーブルがあると◎
わが家では「汚すのOK!」にした“工作用テーブル”をひとつ用意してあります。子供の工作用にひとつあれば、いつでもどんな工作にでも自由に使わせてあげられて、親もイライラしません。
衣類の汚れ対策
ハンドペインティングでは、子供の衣類が汚れることを大前提に捉えておきましょう。防水スモッグや、汚れてもそのまま処分できる古着を用意して着せてあげるのがおすすめです。
使う道具の用意
用意するものはいたってシンプル。絵の具・紙または布・手洗い水の3つです。
紙の選び方
紙は大きければ大きいほどベスト!ということはありません。紙が大きければ子供は解放感がより強くなり、動きも大きくなります。そのため、ママの手に負えないほど自由に、紙からはみ出して絵の具だらけ…になってしまうこともあるかもしれません。家の中で行う場合は、模造紙1枚くらいの大きさの紙を用意しましょう。
IKEAのロール紙『MALAモーラ』が便利
子供のお絵かき用であるIKEAのロール紙。テーブルのサイズに合わせてカットすることができ、欲しいサイズを用意してあげられます。
フィンガーペーパー専用の紙なら、耐水性もあり書きやすさも抜群です。小さいものはつなぎ合わせて大きく用意してあげましょう。
模造紙や画用紙、布など、紙によって描きやすさが変わるので、色々試すのも面白いですよ!
絵の具は安全性の高さを重視
子供の肌に直接触れる絵の具。年齢が低いと口に入れてしまう可能性もありますね。安全性の高いものが色々ありますので、参考に選んでみてください!
小麦粉絵の具
市販の絵の具だけでなく、糊絵の具や小麦粉絵の具など、簡単に作れる絵の具も安くておすすめです。
【のり絵の具】
- 絵の具1:のり3:水18
- 絵の具1:のり絵の具10
どちらかの割合で材料を混ぜ合わせます。
実際に触って描きやすさを試してみましょう。さらさらする場合はのりを増やし、硬い場合は水を少し混ぜて調節してください。
【小麦粉絵の具】*小麦粉アレルギーの子供は避けてくださいね。
小麦粉1:水4
- 混ぜて中弱火にかけます。
- よく混ぜながら煮詰め、とろっとしたら火を止めて冷まします。
- 絵の具を混ぜたら出来上がり!
火にかけるので少し手間はかかりますが、のりよりも安全性が高くおすすめです。
実践!フィンガーペイントって楽しい!
わが家で実際にやってみたフィガーペイントの作品。
こちらは長女5歳の作品。
そして、こちらが次女3歳の作品。
テーブルを2人で分けて使ったので、紙のサイズはA3サイズ。
あっという間に紙が絵の具で埋まり、時間にしてはそれほど長くありませんでした。
最初は恐る恐る…でしたが、次第に絵の具の触感にも慣れ、楽しんで描いてくれました。
それぞれに性格が表れた、個性的な作品に仕上がっています。
何より、上手下手ではなく、本人たちがとても楽しんでいました。これこそが大切な思い出になっています。
まとめ
決まったルールのないフィンガーペイント。子供の感性に驚くママも多いかもしれません。ストレスがたまりがちな雨の日でも、お家の中で自由に解放感あふれる遊びを、ぜひ楽しんでみてください!
Have a happy time!
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