【娘はHSC】生まれた頃から見られたHSCの特徴(娘の場合)

16歳の長女はHSCです。
病気や障害ではなく特性であり診断等はないため、
「HSCであると思います。」と言った方が正しいかもしれません。

HSC=Highly Sensitive  Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)
人一倍敏感な感覚、感受性を持っている子供のこと。

目次

HSCであると確認に至る経緯

小学校を卒業し、中学校は半分くらい不登校。そして高校は中退。
そんな娘の状況を、教育委員会関係の相談員さんに度々相談していく中で指摘されたのがきっかけで、HSCという特性を知りました。

それからたくさんの本を読み、HSCという特性があると知りました。
そして、娘はHSCであると私ながらに確信したのです。

Milly
明橋先生の本はわかりやすいです!気軽に読めます。そして「大丈夫」って思わせてくれます。

乳児期からその気配はあった

確信してから今までの子育てを振り返ると、思い当たることが多々あったことに気づきます。

乳児期

  • 寝付かない。ちょっとした物音で目が覚める。
  • 寝かせる時に胸あたりをトントンすることを嫌がる。
  • 乳児検診に連れて行くと中に入る前からギャン泣き。

今思うと、とても敏感で育てずらい子供だったのかもしれません
でも、私にとっては初めての子育て赤ちゃんてこういうものなんだ、そう思って育てていました。ママ友には「嫌がるんだよね~」くらいに話したりして、特に不自由や苦痛を感じることがなかったことが今となっては幸いでした。

幼児期

  • 歯医者に連れて行くと中に入る前からギャン泣き。
  • 病院という言葉に敏感。前を通るだけでとても怖がる。
  • テレビに外国人が映ると異様に怖がる。
  • 救急車の音が遠くでも鳴ると耳をふさいで怖がる。
  • 幼稚園に通い始めしばらくは便秘が続く。
  • 幼稚園でお友達とトラブルがあると眠れなくなるほど何日も怖がる。

この時期、私はHSCなんて言葉すらまだ知りません。
嫌がったり怖がったりすることがあっても、それが他の子供と比べて強いとか敏感だなんて、考えたこともありません。
「娘は嫌がる」「娘は怖がる」ただただそんな風に思っていただけです。テレビや病院関係は、嫌がるからやめようで済ませていましたし、幼稚園でのトラブルは幼稚園の先生に相談して対処してもらおう、そんな感じでした。

児童期

【学校での様子】

  • クラスのお友達に睨まれると言うことが多い。
  • いじめられた、仲間外れにされたと言うことが多い。
  • 先生に怒られた、怒鳴られたと言うことが多い。

実際に先生に確認しても怒られた怒鳴られたなどの言動は全くないと言うのです。

クラスの子を叱る場面があるたびに自分が叱られた気持ちになる
これはHSCの特徴のひとつ
誰かが宿題を忘れて怒られたら、自分が忘れて怒られることを想像してしまう…。
だから絶対に忘れてはいけない、100%忘れてはいけない、そう考えてしまう完璧主義なところがあるのです。

友達関係では、約束場所にいなかった(すれ違った)ら仲間外れにされたと感じたり、メガネの奥から見られたら睨まれたと認識したり…。事実を探ると娘の感じ方と相手の子の行動に相違があると判明することが多々ありました。

夜になると、毎日学校での辛いことを訴えていたこの時期。私はただひたすら聞く。必要があれば学校の先生にも伝えました。正直、その頃はHSCを知らない人の方が多く、私自信も学校も、決してHSCに最適な対応をしていかなったように思っています。

Milly
3~4年生の頃は、娘の話を聞くのに毎日2時間。楽しい話より辛い話が多かったので、聞くのも楽ではありませんでした。

でも、辛いことだけではありません。
好きな事にはひたすら一生懸命のめり込むところがあった娘。この頃は学校で所属していたクラブ活動に毎日とても精を出し、楽しんでいました。「クラブを休みたくないがために、学校は嫌だけど休まず行く!」と頑張っていたと思います。年に2~3回は休むことがありましたが、「心の休養です」と学校に伝えたりして。

Milly
クラブの先生が大好きだったんですね。HSCは相性の良い人、好きな事にはひたすら一生懸命になるところも特性のひとつです。

何とか“辛いだけの日々”ではなく、楽しめることを支えに卒業まで過ごせていたかなと思います。

【家での様子】

  • 窓もドアも鍵がかかっているか常にチェック
  • ママ家にいる?ママ家にいてね!と、学校に行く前に確認
  • 物音に非常に敏感。怖い、怖いと言う。
  • 宿題が進まない。やる気がないのではなく進まない。
  • 軽く叱る程度でもかなり重く受け止める

窓を閉めても鍵をかけ忘れてしまう…など、絶対に許さない娘。常にチェックです。窓から泥棒が入ってくるかもしれない…怖い…そう、想像してしまうのです。
私の様子を確認するのは、自分が居ない間にどこかへ行ってしまったら…何か事件が起こったら…と想像してしまうのです。

Milly
娘の希望で、私が自分のマスコットを作って持たせたこともあります。お守りです。今思えば、外に出るために、娘には必至の覚悟が必要だったのでしょう。安心できなかったんですね。

宿題や家庭学習については、内容が面倒とか難しいとかが問題ではありません。「字が曲がる」「上手にかけない」が問題で、納得できないため進みません。1行書いては消し…書いては消し…の繰り返し。調子の良いときと悪いときに差があり、悪いときは1行に1時間かけたこともあるくらいです。

また、家でも注意したり叱ることがあれば、軽い言い方をしても強く叱られたように受け止める傾向に。「この子は、少し叱ってもこの世の終わり…というくらい落ち込むなぁ」と感じたことを今でもハッキリ覚えています。

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思春期Ⅰ(中学生)

  • 周囲の視線が気になる。
  • 友達の言葉遣いや口調、表情が気になる。
  • 何か思われているのでは…と考えてしまう。

国語では1人ずつの音読、英語ではスピーキング、体育での実技テスト等々。
中学校では特にこのような場面を非常に怖がりドキドキに耐えられないと言うことがどんどん増えました。
友達との何気ない会話でも、イントネーションや表情から気持ちの裏側が気になることに辛さを感じていきます。

小学校時代のように、心から楽しめるクラブ活動のようなものがなかった=楽しみがなかった、そんな中学校生活。次第に休むことも増えました。

それでも、すべてを休む完全不登校にはなりません。
「今日の授業内容なら行ける」「今日の授業内容は絶対に無理」「今日は絶対に行ってやらなければならない事がある」等と自分自身で決め、行ったり休んだり。中学校は半分くらい通いました。かなり頑張っていた時期です。楽しいというより、頑張らなくちゃ…辛かった時期です。

思春期Ⅱ(高校生)

  • 行動することが怖い
  • 不安で決断できない
  • 疲れやすい
  • 外から聞こえる何かの音があると眠れない
  • 玄関の方から物音がすると怖い
  • 窓やドアの付近が怖い
  • テレビで見た怖いニュースが頭から離れない
  • 夜中に何度も目が覚める

新しい環境、新しい先生、新しい友達。
高校生活がスタートするや否や、毎日が苦しい、辛い、と泣きながら過ごす日が約1カ月ほど続きました。体だけでなく様々なことを感じ考えてしまう脳は疲れ果てています。学校から帰るとバタンキューで眠りにつき、そのまま朝まで…

そして、今まで以上に色々なことに対する敏感気質が突起していたように感じます。

この頃になると、自分にHSCという特性があることを理解しているため、今までとは少し状況が異なります。

「自分はHSCだから無理」
そんなことを言うようになりました。

今思うと、逃げていたのかもしれません。

そう言っているうち、新型コロナウィルス感染拡大の緊急事態宣言により学校が休校に。
休校が明けてからは行かなくなり、結果、中退という結論を出しました。

逃げてもいい。

「逃げてもいい」
「逃げなくても良い場所に居ればいい」
「逃げなくても良いことをすればいい」

それが、私が娘に伝えたことです。

頑張ることは確かにすごいし、偉いと評価する人もいる。
努力をしないと成しえない結果もある。

でも、「逃げる」って実はできそうで簡単ではない
自分がそうしたいって思うことをする、それが一番。

わかっているように言った私ですが、
そんな言葉の裏では
無理をして心の病になるのは絶対に避けたい
という思いが一番強かったかもしれません。

人生一度きり。自分の人生、楽しもう。

人には色々な考えがあり、意見があり、どれも間違いではない。
でも、どれも正解ではない

自分の生きやすい場所で生きやすい生き方を見つけられたら、
それだけで人生がHAPPYになるんじゃないかな。

多くの人が義務教育を終えたら高校に行き、進学したり就職したりする。
でも、それは多くの人がそうしているだけであって、決して正解ではない。

自分にとっての正解、それは自分で見つければ良いんだよ
人生は楽しんだもの勝ち

まだ試行錯誤しながらの日々を過ごす娘です。
たぶん、これから先の人生、どんな道に進んでも試行錯誤し続けるでしょう。
私だって同じです。はっきり言って、娘にとって何が良いのかわかりません。
わからないけど…

毎日を笑って過ごしたい
その想いがあれば、どうにか楽しみながら生きていけるような気がしています。

HSPさんにおすすめ

HSCの大人版、それがHSP。

HSP=Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)
私はそのHSPであると自分で思っています。

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もしも、自分はHSPなのかな…と悩む人がいれば、おすすめの本を読んでみてください。







まとめ

これは、わが家の娘の単なる記録です。決してHSCってこう対処したら良いんだよ!という手引ではありません。私は、HSCの特性について完璧に理解しているわけでもありません。一人の親として、娘に幸せに生きてほしいと願っているだけです。また、娘はHSCと上手に付き合いながら生きているなんてこともありません。辛さを感じながらもどうにか成長してきました。

今、ようやく「学校」という辛い場所から解放され、日常の中に自分らしい過ごし方を模索しながら少しずつ少しずつ前向きになってきたところです。そんな娘の成長ぶりに、やっぱりこの子の母で良かったと思う私。HSCで良かったのではなく、娘がHSCでも何でも娘は娘。私は娘の母親。それでいいのです。

HSCの子供を育てながら、こんな風に思っている人が世の中にいるんだな…程度にとらえ、さらに、そのままどこかに流してくれたら嬉しいです。

今日も明日も、誰にでもやってくる朝。
迎えるその日を、みんながHAPPYに過ごせますように。

Have a happy time!

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