小学校入学を前に用意が必要な筆箱。デザインも機能も様々あり、どれが良いのか迷ってしまう人は多いはず。残念ながら、実際に使ってみて…というわけにいきません。そのために、失敗しない選び方ポイントを解説します!
1.収納力
1年生が筆箱に入れるものは、どこの学校でもだいたい決まっています。
入れるもの
- 赤色鉛筆1本
- 名前ペン1本
- 消しゴム
- 15cm定規
これらが入れば充分ですが、学校によって青色鉛筆が必要だったり、名前ペンは細さの違うものを2本入れたりすることもあります。
そしてだいたいの筆箱は、この量が入る仕様になっている物が多いです。
いつまで使うか
1年生のうちは、入れるものがある程度決まっています。それほど多くありません。
しかし、2年生、3年生と学年が上がるにつれ、コンパスや三角定規、付箋やハサミ、マーカーなど、入れるものはどんどん増えていきます。
長く使わせたいと考える場合は、たっぷり収納できる筆箱を選びましょう。
デザインにも飽きてくるため、買い替えることを考える場合は心配する必要がありません。
2.サイズ
ここ何年かでランドセルのサイズは大きくなっています。そのため、ランドセルに入る筆箱がほとんど。「入るんだろうか…」とサイズの心配は、ほぼほぼ必要ないと思います。
ところが、教科書類が多い日は、筆箱を縦に入れるととても窮屈になることも…。1年生の力では上手く入らない、入れにくいといった日も出てくることが想像できます。
そんなときは、教科書の上に横にして入れられるサイズの筆箱や、薄型でポケット部分に入れられる筆箱を選ぶと安心です。

ファスナー式は長さの確認を
ファスナー式の筆箱の中には、新品の鉛筆ギリギリサイズの物があります。小学生は鉛筆にキャップをつけることも多いため、新品の鉛筆よりも少し大きめサイズが無難です。
マグネット式の場合は長さもあり、鉛筆を収納するホルダーが予めついています。そのためキャップを使う必要もなく、サイズを心配する必要はありません。



3.機能性
機能面はいくつかチェックしたいポイントがあります。
鉛筆削り付きは必要必須ではない
鉛筆削りは絶対に必要ではありません。
「鉛筆は家で削って来るもの」「必要に応じて教室に置いてある鉛筆削りを使う」というルールを設ける学校もあります。



また、筆箱付属の鉛筆削りは、切れ味が落ちた時は無駄に持ち歩くことになってしまいます。そう考えると、鉛筆削りの付いていない筆箱を選ぶ方が良いかもしれません。
コンパクトな鉛筆削りを、必要に応じて別に用意してあげることもできますね。
両面開きか片面開きか
両面開きの場合、片側は定規やメモ紙が入る程度の深さで、結局は使わない子供も多くいます。それが小さな子供にとっては不便に感じてしまうこともあるようです。
長く使う場合は、片面開きの方が無駄はないと言えそうです。
鉛筆ホルダーはあると便利
鉛筆を差し込むホルダーは、筆入れの中で鉛筆が転がらないようにするためのもの。キャップがなくてもペン先が折れたりすり減ることがありません。また、筆箱の中が汚れることも防いでくれます。
しかし、入れられる鉛筆の本数が限られてしまうため、必要本数に見合ったホルダー数であるかはチェックしておきましょう。
また、ホルダー部分を持ち上げるとその下が収納部分になっている物なら、鉛筆の本数を増やすこともできて便利です。
ホルダーを取り外せる物もまたおすすめ。学年が上がり必要に応じて広々と使えるようになります。
4.開閉はマグネットかファスナー
小学1年生が使う筆箱は、マグネット式またはファスナー式が主流です。それぞれにメリット・デメリットがありますので、下記を参考にしてください。
マグネット式
マグネット式は筆箱を落としたときに開いてしまい、中身がバラバラになる可能性があるため注意が必要です。しかし、小さな子供にとっては、軽い力で開閉しやすいものです。
扱いやすさを重視する場合は、マグネット式がおすすめです。
ファスナー式
ファスナー式は落としても中身がバラけません。マグネット式より軽く、少しでも荷物を軽くしてあげたいという方におすすめです。
最初は開閉に慣れないかもしれませんが、子供は臨機応変に対応できるので、使い慣れるのはあっという間。ただし、無理に開けたり閉めたりすることもあり、ファスナーが壊れる可能性があるのは難点です。
丁寧に扱えるかどうか、子供の性格に合わせて選ぶのも良いでしょう。
缶やプラスチックは避けた方が無難
缶やプラスチック製の筆箱もありますが、落としたときに音が大きく、中身が飛び出てしまいます。開け閉めするのに力がいりますし、乱暴に扱うと凹んでしまいます。1年生は避けた方が無難です。
立てるタイプは?
立てるタイプの筆箱には、ファスナー式だったりワンタッチ式だったりと、形状や素材が様々あります。上手に扱うことができれば使い勝手は抜群。倒れない仕様だったり、整理整頓しやすものもありますので、気になる人はチェックしてみてください。ただし、1年生には扱いが難しい物もありますので、家で使って様子を見てから学校に持たせる方法も検討すると良いでしょう。
5.デザイン
学校によって「シンプルなものを」と指定されることがあります。まずは学校に確認してみましょう。特に問題がない場合はキャラクターの筆箱を選ぶ子供も少なくありません。
シンプルでも個性が光るデザイン
無地は飽きにくくおすすめですが、周りにキャラクターものや可愛いデザインの筆箱を持っている子供が多いと、自分の筆箱が好きになれないことも考えられます。
無地でも型押しデザインやラメ入り、品の良い柄が入った物もあります。
自分で気に入って選んだ筆箱であれば、きっと大切に使ってくれるはず。お子さんと一緒に選んであげてくださいね。


まとめ
筆箱は単に鉛筆や消しゴムを入れて持ち歩くものではありません。必要な物を自分で管理し、整理整頓をする、それを練習するための道具でもあります。
毎日使うものですからお気に入りのデザインであることも大切。子供が選んだ筆箱が、本当に使いやすく機能的であるかは親がチェックしてあげましょう。
学校生活が快適なものになるような筆箱を、解説したポイントを参考に選んでくださいね。
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