我が家の娘、現在17歳。我が家の夕食、ほぼ毎日担当しています。
母である私なんて顔負けなくらい、料理上手。
キャベツの千切り、じゃが芋の皮むきなど、何でも包丁でちゃちゃっとやってしまうくらい、包丁の扱いはお手のもの。
そんな娘が初めて包丁を握ったのは2歳。
きっかけと上達にいたるまでの工夫など、今回は『こどもの包丁』をテーマにお話したいと思います。
後半には、子供におすすめの包丁や選び方も解説するので参考にしてください。
『やってみたい!』が始めどき
私がキッチンで料理をし始めると、やりたくてやりたくて仕方がない料理好きの娘。
初めてのお手伝いは玉ねぎの皮むき。
じゃが芋を洗ったり、和え物を混ぜるなど簡単な作業。
でも、満足しないのです。
とにかく「包丁で切ってみたい!!」というワクワク感でいっぱい。
『やってみたい』が始めどき…その通りでした。
「やってみる?」
「うん!」
その日から、娘の包丁がどんどん上達していったのです。
包丁を扱うときの約束事(子供編)
包丁は使い方を間違えると、とても危ない道具です。
使う前には、いくつか約束事を決めました。
- 左は猫の手で。
- 包丁を持っている間は包丁を見る。
- ゆっくり切る。
子供って、楽しくなるとおしゃべりしたくなるし、ウキウキして飛び跳ねたくなるし、とにかく元気になります。でも、包丁を持っている間に飛び跳ねられると大変危険です。
包丁はいくら楽しくても、持って飛び跳ねてはいけません。おしゃべりに夢中になってもいけません。とにかく包丁を持っている間は包丁を見て、ゆっくり静かに切ること。
使い始める前に、しっかりと約束事を決めました。
包丁を扱うときの約束事(大人編)
約束事が必要なのは、包丁を扱う子供だけではありません。
そう、横にいる大人の私にも、約束事が必要だったのです。
子供との約束ではなく、自分自身との約束です。
「怒」の感情を出さない。
危険な場面以外では決して怒らないことが大切。
ついついね…そう、つい口出ししたくなるんです。
イライラしてしまうんです。
たどたどしい手つきで包丁を扱う子供。
見ているとヒヤヒヤするんですよね。
ついつい…
口出ししてばかりでは、上達どころか料理嫌いになってしまうかも…しれません。
見すぎないことも必要
危ないからこそ、きちんと見ていなければと考えがちですが、そうでもありません。
怒らないために私がとった行動は…見ないこと。
口を出さないためには見ないのがいちばんです。
見ないのですから、かえって怖いです。
でも、後ろから様子を見ていれば意外と大丈夫。
手元を見るのは本当にときどき。
見すぎるとついつい口を出してしまいたくなりますから。
失敗は成功のもと
包丁で命を落とすことはありません。
子供の力ですから、指を切り落としてしまうようなこともありません。
1人で包丁と向き合うのですから、誰かを傷つけてしまう心配もありません。
そんな感じで包丁を与えていると、やっぱり手を切りました。
でも、娘はかなり夢中でしたから…自分が包丁で手を切っていることにすら気づいていません。
まな板のうえに、血の付いた食材が…
「あっ!手が切れてるよ!」と私が声をかけて初めて自分が怪我をしていることに気づいたのです。
カットバンを貼ってあげて痛みが治まると、また包丁復活です。
それをキッカケに包丁嫌いになることはありませんでした。
この頃からよっぽど料理が好きだったのでしょうね。
一度怪我をすると、各段に上達します。
気を付けるようになるので、手さばきがぐっと良くなります。
失敗は成功のもと、まさにそのことわざの通りでした。
食材の選び方
トントントン…と音が聞こえてくると、テレビを見ていようとおもちゃで遊んでいようと、さっとキッチンに飛んでくる、そんな2歳児でした。
切ってもらう食材も上達に合わせて選んでいくことが上達のカギ。
最初に切ってもらったのは椎茸です。
力を入れず、簡単に切ることができる食材のひとつ。
ハムやちくわ、パンやバナナも包丁初心者の子供にはおすすめの食材です。
上手に切れたら、レタスや白菜のような葉物にも挑戦。
そして、人参や玉ねぎ、じゃが芋など、硬い食材や丸みのある食材へと移行していきました。
包丁の選び方&おすすめ子供用包丁
手を切ってしまわないようにと、切れ味の良くない包丁を選ぶ人もいるかもしれませんが、個人的にはそのような包丁はおすすめしません。
切れ味が良くない包丁は、無駄に力を入れてしまう可能性が高くなります。
そのため、切れ味は良い方が上達すると考えます。
実は我が家、娘に初めて与えたのは100均の切れない包丁。手を切らないだろうと思って購入したのですが、すぐに切れ味が落ちてしまい、かえって危ないと感じたことを覚えています。
子供におすすめの包丁5選
マック キッズキッチンナイフ
指が刃の下に入らない形状、丸みのある刃先、滑らない持ち手、軽さなど、子供に扱いやすいよう様々な工夫が施された設計の包丁。全5カラー展開で、子供と一緒に選ぶと料理に関する意欲が高まりそうです。
貝印 リトルシェフクラブ パンダ
貝印のリトルシェフクラブは、初心者用の刃なし(ウサギ)、中級者用のギザ刃(コアラ)、そして上級者用の刃付(パンダ)の3種類。初めからよく切れる包丁が良いと考える人はパンダがおすすめ。徐々に慣らしていきたいと考える人はウサギから始めてみるのも良いでしょう。
正広 こども包丁 うさぎ
正広のこども包丁は、大人の包丁と変わらない切れ味が特徴。刃先がポイントで、尖ったものならクマ、丸みを帯びたものならうさぎ、丸みを帯びて1cmほど刃がないタイプはリス。3種類の中から好みで選ぶことができます。尖った刃先は怖いけれど、よく切れる包丁が良い人におすすめです。
貝印 とんとん包丁
大人用の包丁と変わらないデザインで、小さくても立派なシェフになった気分を味わえる包丁。軽くて持ちやすい形状、丸みを帯びた刃先など安全性にもしっかり配慮。長く使える包丁を探している人にもおすすめの抜群の切れ味です。
ヘンケルス HIスタイルミニ先丸包丁
ドイツ発のキッチンツールブランド、ヘンケルスの包丁。人間工学に基づいた握りやすい形状で、長時間使っても手が疲れません。耐久性や切れ味が抜群の素材なのもポイント。食洗器にも対応しています。
まとめ
包丁は何歳から使わせるのが適当なのでしょう。我が家はたまたま2歳という早い時期でしたが、それは長女の場合。次女は興味を持たなかったこともあり、初めて使わせたのは4歳に近かったと記憶しています。子供の性格、興味に合わせて時期を見極め、スムーズに包丁慣れさせてあげられるといいですね。子供が「やってみたい!」と言ったときには、紹介した包丁もぜひチェックしてみてくださいね。
Have a happy time!
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