小学生になると、お友達同士で外に出て遊ぶ機会が増えますね。
低学年のうちは近所の公園やお友達の家など、行動範囲は知れています。
でも中学年・高学年へと成長するにつれ、「お友達と一緒にお出かけしたい」「子供だけで遊びに行きたい」そう言い始めるようになる子供は少なくありません。
親としては悩みます。心配です。
何歳になれば大丈夫?どこに行くならOK?
今回は、我が家の子供たちを例に、体験談を含めて考えてみたいと思います。
高学年で解禁が多い!?
調査してみると、小学校6年生の夏休み頃に解禁するご家庭が多い傾向にあるようです。
子供の要望に根負けするママも多いようで、言われて言われて渋々…という声も少なからず見られました。
心から信頼して「大丈夫よ!いってらっしゃい!」と親の方から背中を押すくらい前向きに…と考えるご家庭は少ないかもしれませんね。
我が家の場合も高学年!解禁に至るルールは3つ
我が家の娘2人も高学年のときでした。初めてのおでかけは映画。その後、遊園地やお買い物、最近ではカフェに行くなんてこともありました。
私がOKを出したきっかけは、私の中にあった次のルールを達成できていると感じたからです。
1.自分から人に声をかけられる
長女は積極性があり、お店の店員さんなどにさっと声をかけられる子供でした。次女は反対。買い物に行っても「ママついてきて」「ママが言って」と、1人でレジを通ることもできません。そんな様子では、子供だけでおでかけはさせられない、というのが私の中にあったルールのひとつ。
困ったときに人に声をかけられなければ、トラブルが生じたときに解決できません。
- 1人でレジを通ることができる
- 困ったときに店員さんに自分で声をかけて聞くことができる
一緒にでかけたときには、そのような対応ができるかをよく見て、できないうちは子供だけでの外出をノー!と、日ごろから伝えていました。
2.声をかけるべき人を見極められる
何かあったとき、助けを求めなければなりません。その相手は誰でも良いことはないですよね。間違えた人に声をかけることで、トラブルになる可能性は否定できません。
子供たちには、こんなときは誰に声をかける?こんな事態ではどこに行く?など、何度も質問を繰り返しました。
- 近くのお店に入る
- 店員さんや運転手さんに尋ねる
- 知らない人には声をかけない(かけられないよう回避する)
誰彼構わずに声をかけるのは、一見積極的で自分の判断でトラブルを回避できるように思えますが、今の時代、闇雲に声をかけるのは得策ではないという話は何度もしました。
普段子供と一緒に出掛けたときにも、「こんな場合は」「こういった場所では」というように話したことを記憶しています。
3.予定を立ててまとめることができる
電車に乗る時間、降りる時間、駅から目的地までの道順、到着してすることと予定時間、帰りの電車に間に合うために目的地を何時に出るか…これらの予定を詳しく計画立てて、まとめさせました。
インターネットを使って情報収集する時代。娘も初めはそうしましたが、ネットの情報は必ずしも正確ではない場合もあります。電車の時間は休日と平日では違います。それらを踏まえて調べ、まとめる。簡単ではありません。
まとめることができたら行ってもいいよ、それが最後のルールです。
修学旅行のようですよね。
大変です。
でも子供だけでのお出かけは、そこまでする必要があると考えていました。
子供だけのおでかけは社会勉強の一環
子供だけでおでかけさせると、そこにはたくさんの危険が伴います。
でも、危険だからという理由で禁止するのではなく、危険を回避する方法を学ぶ、社会勉強の一環だと考えます。
だから頭ごなしにに「禁止!」とするのはどうなんだろう…と思うのです。
電車に乗って自分たちで考えながら行動する1日には、たくさんの学びがあるでしょう。
失敗も危険もありますが、行動しなければ予測する力も回避する力も育ちません。
子供たちには「出かけること自体は反対しないけれど、出かける力が身についてからね」と伝え、高学年になってからの解禁に至ったのです。
子供自身にも考え、決めさせる
親が決めたルールはありますが、ただ押し付けて「ダメ!」と言うことはしません。
子供が行きたいと言ったとき、考える機会を与えます。
こんなトラブルが生じて大人がいなかったら、どうする?
知らないお店に飛び込んで事情を説明できる?
お金が足りなくなって帰りの電車賃が払えなくなったらどうする?
そして、「本当に大丈夫?行ける?」と考えさせてみます。
自信がなければそこで諦めますし、できる!と言うかもしれません。
親の考えもあり、子供の考えもあり、お互い納得してこそおでかけも楽しめるのではないでしょうか。
子供たちでのおでかけ 約束事を決めよう
いよいよ計画が進み、子供たちだけでおでかけすることに。
約束事をしっかり決めて、心の準備はしっかり整えておきたいものです。
- 助けを求めたい時は、安全な場所で安全な人に声をかける。
- お友達とのお金の貸し借りは絶対に禁止!
我が家での約束事はこれくらいです。あとは子供を信じて待つのみ!
でも、しっかりGPSで居場所はチェックしていましたよ。
GPSを付けるのは過保護?
GPSについて、私は過保護ではないと考えます。
GPSは子供がどこで何をしているのか、見張って管理してとがめるためではありません。
それをすると子供だって嫌。いくら親でもやりすぎです。
では何のために付けるのか、それは子供の安全を確認するためです。
もし万が一、行先と全く違う場所に行っていたら?
帰宅するはずの時間なのに…いつまで経っても帰ってこない…
このような危険を察知するために必要です。
突然予定と違う行動をしたり、帰宅時間に遅れることがあっても、安全であれば子供なりの言い分をしっかり聞いてあげるように心がけたいですね。
いくら持たせる?金額の決め方
金額の決め方って、難しいですよね。
我が家では次のように決めています。
【親が払うもの】
食事代・往復の交通費・映画代や遊園地の入場券など必要経費
【子供がお小遣いで払うもの】
アイスを食べたり文房具を買ったり、プリクラを撮ったり、これらはすべてお小遣い。
いくら親がOKを出しても、貯めたお小遣いがなければ子供は我慢するしかありません。おでかけを我慢するか、または行っても自由に使えるお金がないため我慢せざるをえないのです。
思い切り遊べなくてかわいそうだから…
お友達と同じ金額を持たせなければ1人だけ寂しいから…
という理由で多く渡したりはしません。
ちょっと厳しいのでは?と感じる人もいるかもしれませが、これが我が家のルール。
子供たちが高校生・中学生になった今も、このルールは継続中です。
お友達と合わせることも必要?
一緒に行くお友達のママと相談して、金額をある程度合わせることも必要かもしれません。でも、その金額があまりにも自分の家計事情と異なる場合は、無理をする必要はないでしょう。自分の家庭の考えを大切にし、その金額内で楽しむことも学びのひとつではないでしょうか。
おでかけ先でのトラブル体験談
娘が初めてお友達と汽車に乗ってでかけた日。
「帰りの電車に間に合わなかった!どうしよう…」と電話がかかってきました。
ここは田舎です。電車は1時間に1本しか通っていません。
バスに乗って帰る方法もあるのですが、バスは正直大人の私でも乗り間違えてしまうほど複雑なので、避けた方が無難。
子供にとっては一大事です。ドキドキハラハラが止まらなかったはずです。
でも、失敗も社会勉強のひとつ。
間に合わなかったら次の電車の時間をすぐに調べる。
二度目の乗り遅れを避けるため、時間があってもその場で待つこと。
その2つを伝え、次の電車で無事に帰宅しました。
おしゃれな靴を履いたがために足がとても痛くなった…ということもありました。
この後のおでかけでは、あえてスニーカーを選ぶようになりました。
数人で出かけたときは、歩くのが大変でも人数で割ればタクシーを使うと安上がり!なんて方法を見つけて利用したこともあります。
子供だけのおでかけも、少しずつ上手に成長しているような気がします。
失敗も経験、失敗が学びにつながれば子供は成長します。
失敗したことを怒り、もう禁止!なんてことはないよう、気を付けたいですね。
まとめ
現在高校生、中学生になった娘たち。
お友達同士のお出かけは珍しくなくなりました。
今までの失敗を活かし、上手にお出かけを楽しんでいるようです。
また、お小遣いの残高を把握して「今回はやめておくね」と断ったり、映画はお金がかかるからプリクラを撮りに行くくらいなら…と内容を考慮するようにもなりました。
お友達とのおでかけは、親とのおでかけとはまた違った楽しみがあるものです。
心配があるのは当然ですが、ルールや頻度は考えつつも、親もうまく見守っていけるといいですね。
Have a happy time!
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